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昨年11月後半、北海道は弟子屈町にある屈斜路湖にレインボートラウトを求めて出掛けてきました。この湖にはこれまでにも何度か足を運んでいるのですが、ここをメインに訪れたことは一度もなく、同じ道東エリアにある阿寒湖での釣りの合間に、 もし時間があれば出掛けてみようかといった程度のものでした。
以前から屈斜路湖という湖に大きな魅力(なんといってもプラチナレインボー)は感じていても、その巨大さ故に魚がとても薄くて難しいというイメージがあり、なかなか足が向かなかったのです。ところが、一昨年の秋に北海道在住のスミス社・スタッフであるSAKAMOTOさんと、同じくスミス社・フィールドモニターのOKUDAIさんのおふたりが、屈斜路湖で大変良い釣りをされたという話を聞き、その際の釣果写真を見せてもらってからというもの、私の屈斜路湖への思いがすっかりと変わってしまったのです。 (自分もあんな立派なレインボートラウトを釣ってみたい! 屈斜路湖メインで釣りを楽しんでみたい!!) そして今回、この願いが1年越しに叶うことになったのです。さらに、おふたりに事情を話したところ、今回の遠征に同行してくれる事になり、これ以上ない万全の態勢を整えて屈斜路湖入りする事が出来ることになったのでした。もうおふたりには感謝の言葉しか見つかりません。
(上写真)SAKAMOTOさんがメタルミノーで釣り上げた屈斜路湖のレインボートラウト ※ Photo taken by OKUDAIさん
(上写真) OKUDAIさんがチェリーブラッドLL90Sで釣り上げた屈斜路湖のレインボートラウト 。これらおふたりの釣果写真にすっかり魅せられてしまいました。 ※ Photo taken by SAKAMOTOさん
今回の釣行では入ったポイントの全てがOKUDAIさんとSAKAMOTOさん頼みで決めてもらいました。まずは当日の天気予報から風の向きと強さを確認、そこから湖流がよく利くであろうエリアをいくつか選び出します。次にベイトが多く集まる場所や最近の釣果実績などを加味、さらにはポイントへのアクセスのし易さ(駐車スペースが限られる場所も多いため)なども考慮に入れて、その日ベストと思われるポイントを絞り込んでもらいました。特に最後の駐車スペースの問題に関しては、最新の情報を持ち合わせていないと、近隣の農場の方たちに迷惑 (迷惑駐車による農作業の邪魔)を掛けてしまうことにもなるため大変に重要なこと、遠征組の私にはなかなか知りえない情報であるため大変心強かったです。 このように事前の検討を十分に行ってもらえていたお陰で、どのポイントにも問題なくすんなりと入ることが出来ました。
水辺に立つと、狙い通りの方角から風が吹きつけていました。そしてそれに伴う良い感じの湖流が目の前を流れていきます。小魚の跳ねなども沢山見ることが出来て、弥が上にも期待が膨らみました。目の前に魚は間違いなくいる。後は釣るだけです!
(上写真)とても良い感じの荒れ具合です
(上写真) 水際には天寿を全うしたチップ(ヒメマス)の姿が
今回、私がメインで使用したルアーは小魚のシルエットを持つシンキングミノージグであるトラウティンサージャーSH(8cm 13g)とリップレスシンキングミノーのチェリーブラッドLL70S(7cm 7.7g フック変更実施)のふたつでした。どちらもこの湖の代表的なベイトフィッシュのひとつである、ワカサギやウグイを演出するために選んだものです。そしてこれらを使って沖の表層を広く探って行きました。
ここで何故、沖の表層を探ったのか?ということについてですが、 これは近年、雑誌メディアなどでも度々紹介されているのでご存知の方も多いと思うのですが、最近の屈斜路湖では秋から冬の時期、レインボートラウト狙いで沖の表層を探るというのがひとつのトレンドとなっています。ショアからの海アメや海サクラを狙うためのヘビータックル(10フィート近い長尺のロッド&20~40g前後の細身のメタルジグなど)をそのまま湖に持ち込んで、大遠投を武器に沖の表層を回遊するフレッシュな個体を狙ってしまおう!というものです。 今回私が訪れた際にも、感覚的には9割近いルアー・アングラーの方たちがこの釣りを楽しんでいました。そして実際に釣り上げている場面も何度も目撃しており、このスタイルの釣りがレインボートラウトを狙う上でとても有効な手段であることを実感しました。 ならば『郷に入れば郷に従え!』。そんなに有効なら、私も真似させてもらいましょう!となった訳です。 ただ、ここでひとつ問題がありました。今回私が使用したタックルは、本州の中禅寺湖や芦ノ湖で普段から使っているもので、100メートル先の沖合を探ることを目的とした仕様のものではありませんでした。おそらくトラウティンサージャーSH(8cm 13g)ならば、50メートルを安定して飛ばすのが限界でしょう。このような訳で、狙いのレインボートラウトに私の熱い思いが届くのか?かなり不安なところもあったのですが、意外にもはやく魚からの反応が返ってきたのでした。
トラウティンサージャーSH(8cm 13g 飛距離にして40~50メートル)を使った表層のただ巻き(ダイワの2500番ノーマルギアのスピニングで1.5回転/秒)や、チェリーブラッドLL70S(飛距離にして30~40メートル)を使った同じく表層のただ巻き(ダイワの2500番ノーマルギアのスピニングで1回転/秒)で、これぞまさに屈斜路湖クオリティと呼ぶに相応しい、野性味溢れる綺麗なレインボートラウトとサクラマスが顔を出してくれました。
(上写真)屈斜路湖のレインボートラウト(54cm)。チェリーブラッドLL70Sを使った表層のただ巻きで
(上写真)まさに屈斜路湖クオリティと呼ぶに相応しい立派な尾鰭でした
(上写真) このレインボーは風のない日中に出てくれました(51cm) ※ Photo taken by OKUDAIさん
(上写真) チェリーブラッドLL70Sを使った表層のただ巻きで
(上写真) 早朝の気温はマイナス5℃、日中の最高気温はプラス5℃前後
(上写真) 日中の表層水温は7℃前後で推移していました
広大な屈斜路湖に於いて、飛距離が大きなアドバンテージであることに間違いはないでしょう。ですがそれだけでは無い事を今回実感しました。鱒たちは餌を探し求めて間違いなく岸近くまでやって来ています。それを妨げることが無いように、水際では極力静かにふるまうこと、また無暗やたらとウェーディングはしないことなど(どれも皆当たり前のことですが)、これらをしっかり行えば、一般的な湖沼用のタックルでも十分に太刀打ち 出来ると感じました。
(上写真) トラウティンサージャーSH(8cm 13g)のただ巻きに出てくれたレインボートラウト
(上写真) 体側の斑点が少なめの綺麗な個体でした
(上写真) パニッシュ85Fのトゥイッチ・アクションに出てくれたアメマス ※ Photo taken by OKUDAIさん
(上写真) 強風により湖岸線に強い濁りが入ったタイミングで、岸際から数メートルのところを探っている最中に出てくれました
(上写真) これまでとは色味の違ったレインボートラウト(54cm)。このタイプの個体が来るのをずっと待っていました
(上写真) こちらもトラウティンサージャーSH(8cm 13g)を使った表層のただ巻きでした
ちなみに、上で書いたただ巻きについてですが、使用するリールのメーカーや番手、ギヤ比などによって、同じ操作でも巻き上げの速度は当然変わってきます。上で紹介したルアーをこれまで使ったことが無いという方は、あらかじめ自身のタックルでルアーが最もよく動く、巻き上げ速度を確認しておくのが良いと思います。それを十分に身体に覚え込ませたら、次はその速度を基本に、低速側と高速側でのルアーの動き(揺れの周期や立ち姿勢など)と沈下速度(トレースレンジ)についても覚えておくとよいでしょう。魚の状況変化に対する探りの幅がきっと広がると思います。 また、上記したルアーにはいずれもリップなどが存在しないため、水を受ける部分は大変小さなものです。このため使い慣れていない人が、ただ巻きでこれを使用すると、そのあまりの引き抵抗の無さに途中で心が折れてしまい、使うのをやめてしまったという話をよく聞きます(私も最初はそうでした)。最初の一匹を手にするまでは、自信を持って巻き続けるのはなかなか難しい事だとは思いますが、きっと釣れますので諦めずに巻き続けてみて下さい。あのリーリングしている最中に、突如 『ガツン!!』と襲って来るバイトの感触は一度味わったら病み付きになること間違いなしです。
※ 屈斜路湖での遊漁について 弟子屈町のHPを参照下さい
(上写真) 美幌峠から見た屈斜路湖の眺め
(上写真) こんな吹雪の中での釣りも楽しみました
(上写真) 屈斜路湖に冬の到来を告げるオオハクチョウの群れ(砂湯にて)
(上写真) 釣りのあと皆で食べた弟子屈ラーメンは最高でした!
(上写真)2021.02.07 加筆 昨年の話になりますが、鱒の森 11月号(No.60)に屈斜路湖でのレインボートラウトの釣り記事を書く機会を頂きました。近年、大遠投を目的としたヘビータックルを用いた釣りが人気の屈斜路湖ですが、そういったタックルの持ち合わせが無くても(一般的な湖沼用のタックルでも)十分に釣りになりますよ!という内容となっております。
〇 使用タックル
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : イル・フロッソ TILF-87 (SMITH) ⚫︎リール : セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 4本撚り 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー: バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 12lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : チェリーブラッドLL70S No.03 TSカラー (SMITH) ※ ベリーのフックなし、テイル側シングルフック1本のみ トラウティンサージャーSH 8cm 13g No.09 RGカラー (SMITH) パニッシュ85F No.31 LPIカラー (SMITH) ※ フック変更実施 チェリーブラッドSR90 No.06 グリーンゴールド (SMITH) ※ フック変更実施 ウォブリンS 24g No.10 グリーンゴールド (SMITH) ⚫︎フック : チェリーブラッドLL70S用 シュアーフックWトラウト・タテアイ 7G (SMITH) トラウティンサージャーSH用 シュアーフックWトラウト・タテアイ 8G (SMITH) パニッシュ85F&チェリーブラッドSR90用 SBL-75M #1 (OWNER) ⚫︎スナップ : SPスナップ #2 強度21kg (SMITH) ⚫︎ネット : チェリーネット 旧タイプ Mサイズ サツキ (SMITH) ⚫︎その他 : VARIVAS PEラインにシュッ! ノンガスタイプ 50ml (MORRIS)
訪れるようになり今年で二年目を迎えた朱鞠内湖に秋イトウを求めて出掛けてきました。今回は昨年とは探る場所を大きく変えて、ボサ(冠水したヤナギの木)や切り株などが多く点在するシャローエリアを中心にランガンで探って行きました。 春とは違い岸際にはウグイやワカサギなど餌となる小魚の姿はまったく見えません。はたしてこのエリア選択で本当によかったのだろうか?
と最初は不安で仕方ありませんでしたが、一匹目を手にしてからは自信を持って探り続けることが出来ました。今回は沖の切り株周りなどをチェリーブラッドSR90でトレース(ただ巻き)する探り方と、所々に点在する小さなワンド(ワンドと呼ぶのは憚れるくらいのほんと小さな規模のものです)をDDパニッシュ80Fでボトムトレースするやり方でイトウを手にする事が出来ました。
朱鞠内湖では遊漁規則でシングルバーブレスフックの使用が義務付けられています(※) ※ 朱鞠内湖 フィッシング 公式WEBサイトを参照
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : インターボロンXX IBXX-77MSD (SMITH) ⚫︎リール : 13 セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 1.2号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 16lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : ・チェリーブラッドSR90 (SMITH) ・チェリーブラッドSR90 type2 プロト(SMITH) ・DDパニッシュ80F (SMITH) ・パニッシュ85F (SMITH) ・ミスティSP&スーパーミスティS(SMITH) ⚫︎スナップ : SPスナップ #2 (SMTH) ⚫︎フック : S-75M #1 (OWNER) ※ バーブは潰しました ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ サクラ (SMITH)
(上写真) 前浜にある漁協管理事務所で渡船の時刻を待ちます
(上写真) この日の渡船開始時刻はam5:30過ぎでした
(上写真) ここしばらくの間、誰も入っていないというポイントに入りました
(上写真) パニッシュ85F(No.23 クレイジーヤマメ)にでたイトウ
(上写真) 本釣行での最大サイズ 78cm となりました
(上写真) こんな景色が続く中をランガンして行きました
(上写真) 朝から濃い霧が立ち込めます
(上写真) 沖の切り株周りで出たイトウ(77cm)
(上写真) チェリーブラッドSR90(No.15 ワカサギ)のただ巻きにて
(上写真) こんなちょっとしたワンドの中からも反応がありました
(上写真) DDパニッシュ80F(No.23 クレイジーヤマメ)のボトムトレースにでたイトウ(73cm)
(上写真) こちらは沖の切り株周りで出たイトウ(75cm)。今秋は餌となるワカサギの数が少ないそうで、その影響からなのか痩せた個体が目立ちました。
(上写真) チェリーブラッドSR90(No.06 グリーンゴールド)のただ巻きで
(上写真) こちらも沖の切り株周りで出たイトウ(75cm)
(上写真) 今回の釣行で一番よく引いてくれた個体でした
(上写真) チェリーブラッドSR90(No.15 ワカサギ)のただ巻きで
(上写真) 先の尖った綺麗な尾鰭でした
(上写真) 日中の表層水温は13℃前後で推移していました
(上写真) こちらも沖の切り株周りで出たイトウ(75cm)。チェリーブラッドSR90(No.15 ワカサギ)のただ巻きにて
(上写真) 大きなワンドに辿り着きました
(上写真) 先に進むためにはこんな斜面を通らなければなりません。この先にはきっと楽園があると信じて進みます。
(上写真) 濡れているのでよく滑ります(汗)
(上写真) 楽園の筈がこのサイズ...(涙) 。 DDパニッシュ80F(No.23 クレイジーヤマメ)にて
(上写真) 移動の際など頻繁に電子ホイッスルを鳴らしていました。前日には別ポイントで熊を目撃していたため気が休まりません。
(上写真) こちらも小振りなイトウ(65cm)。チェリーブラッドSR90(No.06 グリーンゴールド)のただ巻きにて
(上写真) 帰りの船上から見る朱鞠内湖の夕焼け
今回は北海道は雨竜郡幌加内町にある朱鞠内湖に春イトウを求めて出掛けてきました。今年で2年目を迎える朱鞠内湖でのイトウ釣り、昨シーズンは思っていた釣果に恵まれず、しかもこの釣りのヒントとなるようなモノを何も見つけられないままシーズン終了を迎えてしまいました。 (いったい今年は何処でどうやった釣りをやればいいのだろうか!?)
釣行直前までその答えが出ることはありませんでしたが、とりあえずは昨年と同じ釣りをやっていても埒が明かないだろうという事で、今年はこれまでとは少し違ったアプローチでイトウ釣りに挑んでみることにしました。
《朱鞠内湖の状況 一抹の不安》 道内各地で雪不足が叫ばれた2019年の春でしたが、それはここ朱鞠内湖周辺に於いても例外ではなかったようです。例年であれば5月末のこの時期、雪解けが進んで水位は満水に近い状態となっている筈なのですが、今年は未だ多くの地面が白く顔を出しており、水位がかなり低い状態にあることを示していました。春以降なかなか気温が上がらなかった等で、ただ単に雪解けが遅れているだけなのかとも思ったのですが、今年の春は記録的な猛暑、しかも周囲の山々に雪はほとんど残っておらず、これから直ぐに水位が上昇するとはとても思えない状況でした。地元の釣り人から『この時期にこんなに水の少ない朱鞠内湖は初めてみたよ!』 という言葉を耳にしました。〇〇年に一度の異常気象という言葉が何の意味も持たなくなって久しい昨今ですが、北の大地 北海道だけはこういった言葉とは無縁の土地だと勝手に思い込んでいました。これから先、北海道でもこういった事が当たり前のように起こるようになるのだろうか...。そんなことを考えるととても怖く悲しい気持ちになりました。 願わくば今回のイトウ釣りへの悪影響が無ければよいのですが。
(上写真)今年はこの時期としてはあり得ないほどに水位が低い状態でした
(上写真)ピッシリ山山頂に見える雪も残りはあと僅か
《探ったポイント シャローエリアのブッシュ周り》 今回このような状況の中で私が最も多くの時間を割いて探ったポイントは、障害物が多く存在するシャローエリアでした。ここでいう障害物とは具体的には冠水したヤナギの木が密集するブッシュ周りや切り株周りのことで、イトウたちは普段こういった場所で餌となるワカサギやウグイなどの小魚がやって来るのを身を潜めてじっと待っているという話を聞いていたからでした。まぁ以前からそういった話は聞いて知ってはいたのですが、特にブッシュ周りなどあの恐ろしい見た目ですから、もし手を出そうものなら根掛かりは必至だろうと、探るのをずっと避け続けていたポイントなのでした。ですがこれまでの過去の釣行経験から、思っていたほどは根掛かりしないこと(これは間違いなくシングル&バーブレスフックの効果だと言っていいでしょう)。さらに仮に根掛かりしたとしても今回探ろうとしている場所の水深は深くても1メートル程度なので、近づいて直接回収するか、或いは根掛かり回収器を使えば十分に回収可能であると判断したからでした。今まで探ってこなかったポイントですが、はたして結果はどうなるだろうか?不安と期待で胸が一杯でした!
(上写真)今回はその見た目も恐ろしいブッシュ(ヤナギの木)周りを探りました
(上写真)その他にもこんな切り株周りも積極的に探りました
《アプローチ とにかく静かに》 この時期のイトウは産卵のために接岸してくるウグイやワカサギなどを捕食するために、大胆に岸寄りしているといいます。相手は岸から数メートルの範囲内といったごく至近距離に居ると思って、極力静かなアプローチを心掛けました。最初は水の中には立ち込まずに(逆に少し後ろに下がるくらいの立ち位置から)、岸から届く範囲内のブッシュや切り株周りなどを撃って行きました。5投程して反応がないようならば少し横移動して隣にある障害物周りをやはり入水せずに探って行きました。そしてこの作業をある程度の範囲内をひと通りやり終えた後は、膝下程度までを目安にそろりそろりと静かに入水、岸からでは探り切れなかった個所を丹念に探ってゆきました。またブッシュが目の前一面に広がっているようなポイントでは、静かに入水したうえで沖側に面したブッシュの端をそれとほぼ平行となるような形で撃って探って行ったりもしました。先にも書いたように今年は超がつくほど水位が低かったため、例年ならば恐らく水没していたであろうブッシュや切り株が多く顔を出しており、この釣りをやるにはうってつけの条件が整っていたと言えます。
(上写真)写真ではよく分かりませんが、水中にある切り株横に大型のイトウがじっと身をひそめていました
(上写真)場所にもよりますが、ブッシュ周りに沢山のワカサギの姿を見ることが出来ました
《実釣 良型個体をもたらしてくれた3つのルアー》 今年はその低い水位のため、湖岸線には広く地面が顔を出していました。例年であれば陸伝いにポイント移動することなど難しい時期ですが、今年はそれが容易に出来たのです。恐らくこんな状況はめったにないだろうということで、迷わず湖岸線をランガンして行くことに決めました。ですがそこは日本最大の湛水面積を誇る朱鞠内湖、探るのにも限界があります。このため今回は上でも述べたブッシュや切り株が多く存在するシャローエリアに絞って探って行くことにしました。
ここでまず最初に使用したルアーはチェリーブラッドSR90でした。潜航深度は最大で80cm程度、アクションは小刻みなローリングが主体で、頭を少し下げた姿勢でプリプリと小気味良く泳いでくれるルアーです。これをリーリングスピードがおよそ2回転/秒(2500番ノーマルギヤのスピニングリールを使用)程度の速さでただ巻きし、ブッシュのすぐ脇や切り株周りなどをトレース、障害物周りを何の警戒心もなしに泳いでいる小魚をイメージして操りました。水深がとても浅いところでは(数十センチ~1メートル程度)、ルアーがなるべく底を擦らないようにロッドティップを斜め上方に掲げて都度高さ(深さ)調整を行いながら探っていったりもしました。このやり方で探っていると、前アタリと思われるモゾッ!という違和感を感じた後の数秒後に本アタリがやってくるパターンを何度か経験しました。こんな時はたとえ違和感を感じてもハンドルを止めたりはせずに、それまでのリーリングスピードを維持したまま巻き続けるのが肝なのだと思います。
(上写真)ブッシュ脇で出た朱鞠内湖のイトウ 79cm
(上写真)チェリーブラッドSR90(No.06グリーンゴールド)にて
(上写真)とても大きくて綺麗な尾鰭でした
(上写真)この個体もブッシュ脇で釣れました。チェリーブラッドSR90(No.15ワカサギ)にて
続いて出番の多かったルアーはDDパニッシュ80Fでした。潜航深度が2メートル以上にもなるロングビルミノーであるため、今回探ったようなシャローエリアでは当然底を叩いてしまうことになります。根掛かりがとても心配でしたが、今回はこの特性を敢えて利用することにしました。ストップ&ゴーのやり方で、ルアーを湖底にボトムノックさせたら、次はリーリングを止めて少し浮かび上がらせます。その後またリーリングを再開してボトムノックさせたら、ストップしてまた浮かび上がらせる...、あとはこれの繰り返しでした。湖底の砂や砂利を舞い上げながら泳がせてやることで、産卵行動中のウグイを演出してやっているつもりでした。そしてこれはもう狙い通りといっていいかも知れません。この探り方で最もよい反応が得られたのは、産卵行動中のウグイがよく釣れるポイントでした。このような場所では水際ギリギリまでルアーをトレースしてやると、ルアーを追ってやって来たウグイ目掛けて、巨大なイトウが突進してくる姿を何度も目にしました。水面から頭や背中を出してガバガバッ!とウグイに襲い掛かる姿はとても迫力満点。その光景を今思い浮かべただけでも鼓動が速まるくらいです。
そしてこちらもルアーが必要以上に底を擦らないように、ロッドティップを斜め上方に掲げて都度高さ(深さ)調整をしながら探って行きました。ロングビルミノーというスナッグレス(根掛かり回避)性能の高いルアーになりますが、余りに根掛かりが頻発する時はベリーのフックを外してテイル側のフック1本のみで探ったりもしていました。
(上写真)DDパニッシュ80F(No.23クレイジーヤマメ)のボトムノックに出たイトウ 81cm
(上写真)イトウならではといったとても迫力ある大きな頭
(上写真)産卵行動中のウグイ溜まりに居たと思われるイトウ 80cm。DDパニッシュ80F(No.23クレイジーヤマメ)にて
(上写真)この個体もかなりの太さでした
(上写真)大型のイトウともなると、こんなサイズのウグイでも普通に襲い掛かります
そして最後にもうひとつ、とても印象に残る魚を引き出してくれたルアーにトップウォータ・ミノーペンシル CB 70DRIFT TRがありました。これはワカサギが多く生息するフィールドで特に威力を発揮するルアーで、春先に産卵を終えて瀕死の状態で水面を漂っているワカサギを演出した釣りで私はよく使用しています。今回の釣行では場所によっては岸際に沢山のワカサギを目撃することが出来ましたが、弱って水面に浮かんでいるような個体は何処にも見られませんでした。このためか水面での激しいボイルなどは無く、はたしてこの釣りに貴重な時間を割いてしまってよいものかとしばらく悩みました。ですがせっかく用意して来たのだからと、他の釣りで反応が得られなかった時間を利用して試してみることにしました。使い方は基本的にはキャストしたらあとはただ浮かべておくだけですが、時折ロッドティップを使ってルアーの周りに波紋を作り、その存在をアピールしてやったりもしました。もし反応が無ければ直ぐに止めてしまおうと思っていたのですが、なんだかんだでやめ時を失ってしまい1時間近く同じ場所を探っていた時でした。波間に見え隠れするルアーのシルエットが音もなくゆっくりと水の中へと消えてゆきました。このルアーはバスとは違って獲物を吸い込む力の弱いトラウトを対象に作られたルアーであるため、吸い込み易いよう浮力を敢えて抑え目にして作ってあります。このため大きい(重い)スナップや、比重のある高番手のフロロリーダーを長く使ってしまうと、その重さでルアーが徐々に沈んでいってしまう事があります。このことが頭にあったため、最初はこのせいで沈んでしまったのかとも思ったのですが、それは十分注意していた筈なのでやはりおかしいぞ!ということで念のためスイープな巻き合わせを行ってみました。するとその直後でした、大きな水柱と共に太くて大きな魚体が水面で身をくねらせている姿が目に飛び込んできました。やはり釣りはやってみないと何が起こるか分からない!この魚からはこのことを改めて教えてもらった気がします。
(上写真)トップに出た朱鞠内湖のイトウ 80cm。CB 70RDIFT TR(No.51ワカサギⅡ)にて ※ ルアー背部に見えるオレンジマーカーは後付けしたものです
(上写真)この個体もそうですが、本釣行で釣り上げたほぼ全てのイトウの口元には過去に釣られた痕がありました
《今回の釣行を終えて》
思っていた釣果の得られないまま終了を迎えてしまった昨シーズンの朱鞠内湖でのイトウ釣り、今回はこの状況を打開するべく、これまで入らなかったようなポイントを探ってみたところ、期待以上の好釣果に恵まれました。その他にも今後のイトウ釣りのヒントになるであろう、彼らの生態や行動などの一部も垣間見ることができ、大変に思い出に残る最高の釣り遠征となりました。次回はまたこれまでとは少し違ったアプローチでこの釣りに挑んでみることにより、釣りの引き出しをより多く増やして行けたらなと思っています。
(上写真)朝日を望むアングラーたち
(上写真)朱鞠内湖ならではといった景色
(上写真)水辺には沢山のアメンボの姿を見ることが出来ました
(上写真)エゾタンポポ?
(上写真)ヒグマの足跡。大自然を感じます
(上写真)2020.02.12 加筆 この度、鱒の森 3月号(No.56)に朱鞠内湖での春イトウ釣りの記事を書く機会を頂きました。この時期のイトウならではと思われる印象深かったシーンや、北海道遠征のいろはなどについて書き綴っております。
〇 使用タックル
ロッド : IBXX-77MSD インターボロンXX (SMITH) リール : 13 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : VARIVAS ハイグレードPE グリーン 1.2号 (MORRIS) リーダー : TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 16lb 長さは1ヒロ (MORRIS) ルアー : チェリーブラッドSR90 (SMITH) ※ フック変更実施 DDパニッシュ80F (SMITH) ※ フック変更実施 CB 70DRIFT TR (SMITH) ※ フック変更実施 パニッシュ85F (SMITH) ※ フック変更実施 フック : S-75M #1 (OWNER) ※ バーブは潰しました シュアーフック Wトラウトタテアイ 5B (SMITH) ※ CB 70DRIFT TR に使用。バーブは潰しました スナップ : SPスナップ #3 (SMITH) ※ CB 70DRIFT TR には#2を使用しました ネット : チェリーネット Lサイズ 旧タイプ サクラ (SMITH) ルアー回収器 : LUUBA ルーバ (S&Nインターナショナル)
今年も無事に中禅寺湖が解禁を迎えました! 当日は終日のマイナス気温、さらに絶えず吹き付ける西からの暴風により、ロッドもリールも完全に凍り付いてしまい釣りを続けること自体が難しいといった状況でした。ですがそんな凍えるような寒さの中でも魚たちは割と元気で、
勢いよくフローティングミノー パニッシュ85Fを引ったくって行ってくれました。これから水温が上昇し、さらにワカサギの接岸が絡んでくれば、魚たちの活性は益々上向いてくるはず。今後の中禅寺湖 弥が上にも期待が膨らみます!
【使用タックル】 ⚫︎ロッド : ラグレスボロンTLB-83DT (SMITH) ⚫︎リール : 13 セルテート2500 (DAIWA) ⚫︎ライン : バリバス ハイグレードPE 1.0号 (MORRIS) ⚫︎リーダー : バリバス トラウトショックリーダー フロロカーボン 12lb (MORRIS) ⚫︎ルアー : パニッシュ85F (SMITH) ※ シングル・バーブレスフックに換装しています。このフック変更に伴うウエイト調整ならびに強度UPを目的にスプリットリングも変更しました。 ⚫︎フック : SBL-75M #1 (OWNER) ⚫︎スプリットリング : P-03N #3 (OWNER) ⚫︎スナップ : SPスナップ #3 (SMITH) ⚫︎ネット : チェリーネット Lサイズ サクラ (SMITH)
(上写真)まだ暗い時間にそれは起こりました!やり取りの感触から相手は恐らく良いサイズのブラウンだったのだと思います。近くまで寄せてあともう少しでランディングだという時に、相手は急に反転、沖へと向けもの凄い勢いで走り出しました。そして次に気が付いた時には2つのガイドもろとも相手は姿を消してしまっていました。8年使ったロッドは修理のために暫く入院となりました。
(上写真)その後、明るくなってから出てくれたレイクトラウト。今シーズンのはつモノとなりました。パニッシュ85Fにて
(上写真)丸一日、晴れたり吹雪いたりを繰り返すお天気でした
(上写真)2匹目もレイクトラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)午前中は国道側をRUN&GUNしていきました
(上写真)そしてまたレイクトラウト。パニッシュ85Fにて。どの個体もみな痩せています
(上写真)氷点下の気温と暴風により、水際にある岩は全て凍り付いていました
(上写真)余りの寒さにシムスのジャケットもこんなありさま。こんな経験初めてでした
(上写真)日中の気温はマイナス(計測不能)、水温はプラスの1度
(上写真)二荒山神社の大鳥居と男体山
(上写真)大尻前
(上写真)歌が浜駐車場前
(上写真)今回見て回った場所ではワカサギを見つけることは出来ませんでした
(上写真)今年はフランスとベルギー大使館前での釣りが禁止されてしまいました。いいポイントだったのにとても残念でなりません(涙)
午後は再び国道側に入るも、小型を2匹バラしたのみで終了となりました。 同行して頂いたOHGIさん、今日は一日お疲れさまでした。
今回は北海道は雨竜郡幌加内町にある朱鞠内湖に秋のイトウを求めて出掛けてきました。この魚に魅せられて人生を棒に振ってしまったなんて話はよく耳にしますが、自分は大丈夫だろうか!? 以前は決して手を出してはいけないアブナイ魚だと分かっていた筈なのに、早くもこれで二回目の釣行となってしまっています。果たして十年後の自分はいったい何処で何をやっているんだろう!? なにかとても心配になってきました。
《遠征に先立って》 秋の朱鞠内湖に訪れるのは今回が初めてのことでした。こんな時期に果たしてミノーで釣りになるのだろうか? 出掛けたはいいが、まったく釣りにならなかったなんて結末は決して味わいたくはありません。そう易々とは行けない釣り遠征、どの程度の可能性があるのか出来れば知っておきたいところです。 そこで遠征の計画に先立って事前に情報収集を行ったところ、経験者の方たちから次のような話を聞くことが出来ました。
秋の朱鞠内湖でのイトウ釣りは... ・春とは違って産卵で岸寄りするウグイやワカサギなどのいわゆるベイトフィッシュとなる個体が岸沿いに少ないため、岸からの釣りは春ほどには容易ではない。
・これからやって来る厳しい冬に備えて彼らは栄養を蓄えようと荒食いを始めるため、ルアーが相手の目に留まりさえすれば高確率で喰ってくる。
・深場に落ちたワカサギに付いている個体が多いので、岸からのミノーイングではなかなか難しく、圧倒的に船からの釣り(キャスティングやドラッギング)に分がある。
・春に比べると釣り人の数が少ないため、魚へのプレッシャーが少なく意外に釣りやすい。
・今年生まれたばかりの新子のワカサギが浅瀬に群れているところがあるので、そういった場所を探し出せれば岸からでも良い釣りが楽しめる。
・その年の季節の進行の具合により日にちは前後するが、10月末~11月初旬頃にかけて始まるターンオーバーの時期は魚が口を使わなくなるので注意が必要。
・春に釣れる魚よりも太くて綺麗な個体が多い気がする。
...etc.
これらはあくまで経験者さんたちの個人の感想ですが、総じて春ほどには釣り易くはないという意見で一致しているようでした。しかし決して釣れない訳ではなさそうなので少し安心しました。まあ私の場合、もちろん数が釣れるに越したことはないですが、そこまでの贅沢は望んでいません。綺麗で太くて大きくて引きの強いイトウが一匹でも釣れてくれたらそれだけでもう十分です! 何百回、何千回と執念のキャストを繰り返した末に、もし念願の大型イトウを手にすることが出来たらきっと感動するだろうな! 今回はそんなとても熱い展開を期待して挑んだ秋の朱鞠内湖遠征なのでした。
《一抹の不安...》 朱鞠内湖に無事到着、まずはひと安心と思いきや、湖を一目見てそのあまりの水位の低さに驚いてしまいました。さっそく宿泊先のスタッフさんに事情を聴いてみると、これは今年の9月に北海道を襲った北海道胆振東部地震に伴う電力不足を補うために水力発電用としてダムの放水を行ったためだという事が分かりました。私が以前、春に訪れた際の水位と比較すると、それは優に2メートル近くは減水しているといった感じで、それまで水中にあった地面が顔を出して、ショアラインの部分が白く太く縁取られたような格好になっていました。この減水による影響かどうかは定かではないようですが、地元のアングラーさんたちから『今年は釣れない、魚の着き場がいつもとはなんか違うような気がする!』といった様な話しを滞在中に何度か耳にしました。最近になってからのこの急激な水位の変化...。大したことでなければいいのですが。
《選択したポイント》 朱鞠内湖は日本最大の湛水面積を誇るだけあってとにかく広い。湖岸線は北欧のフィヨルドに例えられるように大変複雑に入り組み、さらに大小10以上もの島々が浮かんでおり、途方に暮れるほどにとにかく広いんです。水の中にはそこがかつて森であった事を示すスタンプ(切株)やブッシュ(低木)などが無数に点在しており、それらがイトウたちの格好の隠れ家になっているとも聞きます。もう湖の至る所が彼らの好ポイントに見えてなりません。 (いったい何処をどうやって探ったらいいんだろう!?) これまでにも他所の湖でイトウを釣りあげたことは何度かありましたが、専門に狙っていたという訳ではなく、どの魚も偶然に釣れてしまっただけのものでした。湖のイトウが普段どんな場所でどんな生活を送っているのか。ある特定の場所に執着する個体が多いのか?或いは湖を広く回遊する個体が多いのか?...etc. 自身にイトウ釣りの経験があまりになさ過ぎて途方に暮れてしまいました。
今回そんな状況のなかで私が選んだポイントは、とにかく風が当たる場所でした。風下なら餌となる小魚も集まりそうですし、水に濁りが入って魚たちの警戒心を煽ることもなさそうだという判断からでした。ネットでピンポイントの天気予報を見て1時間毎の風向きと風の強さをチェック。グーグルアースなどの衛星写真の地図を頼りに風下となる側の湖岸線のいくつかに目星を付け、さらにある程度の距離をランガン出来そうな地形なら尚いいだろうという事でポイントを絞り込みました。この選択がはたして吉とでるか凶とでるのか、まさに神のみぞ知るといったところでした。
《用意したルアー》 今回の釣行では以前春に訪れた際の経験を活かして複数のタイプのミノーを準備していきました。春季には接岸するウグイやワカサギを演出するために、パニッシュ85FやチェリーブラッドSR90、そしてCB70DRIFT-TRなどの小魚を模した、表層からトップの釣りを得意とするミノーを持って行きました。朱鞠内湖はその地形的な特徴(スタンプやブッシュなどの水中障害物が多い)から根掛かりがとても多いフィールドだと聞いていた事もあり、あまり深い層は探りたくないなという気持ちが働いたこともその理由のひとつでした。ですが実際に釣りをしてみると、根掛かりを余り気にする必要のないポイントも多数あり、手前に急深のブレイクを控えた地形など、もう少し深い層を探りたいなぁ...と思う場面が何度もありました。今回はただでさえウグイやワカサギなどの接岸はあまり期待できないでしょうから、きっと春よりもより深い層を探る必要が出てくるに違いありません。この考えから今回は上記ルアーに加えて、ロングビルミノーであるDDパニッシュ80Fやチェリーブラッド(MD90、DEEP90)。さらにイトウ釣りでの実績も高いといわれているボーマーのロングA B14AP(サスペンドタイプ)などのルアーを用意して、表層から水深2メートルくらいまでのレンジをカバー出来るように準備を進めました。
《そしていざ実釣!》 当日は上で書いたように西からの風を正面から受けるような風下側のポイントに入りました。そこでは朱鞠内湖ならではといった粘土質の湖岸線が絶え間なく打ち寄せる波に洗われて溶けだし、波打ち際の水の色を見る見るうちに白濁色に染めてゆきました。濁る前の水とこの白濁した水とは意外にも直ぐには混じり合わずに、水際に綺麗なツートーンの模様を描いて行きました。私は勝手にこの様子のことを青ナイルと白ナイルと呼んでいるのですが、とても朱鞠内湖らしい景色だなと思い大変気に入っています。
事前の情報通り、春には沢山居た小魚たちの姿は見つける事は出来ませんでした。ですが見えないだけできっと居るのだろうと信じて、無暗に水中には立ち込まずにキャストを開始しました。そこは恐らく手前に傾斜の緩いシャローが広がり、10メートル程先から急に深さを増していくといった地形になっていると思われます。このような地形が南北に数百メートル続いており、ここを岸と斜め45度くらいの角度を付けてルアーを撃って行きました。 まず最初はイトウに警戒心を抱かせないようにとシャロータイプのミノーでロッドアクションは付けずに反応を窺いました。これで数回撃ったら岸沿いに2メートルほど横移動してまた2回撃つ、...あとはこれを繰り返してゆきました。そして一通り撃ち終わったら今来た方向に向き直り、今度はアクションを付けたり、或いは潜航深度の違うルアーに付け替えたりして再び同じストレッチを撃ち返して行きました。
以前春に訪れた際にこの同じポイントで釣りをしたことがあるのですが、その時は岸辺に沢山のワカサギが群れていました。そして湖面が穏やかな時は彼らは動くことなく一か所でじっと固まっているのですが、今回のように水が濁るほどに湖面が荒れてくると、波にさらわれて群れは散り散りばらばら。なんとか群れからはぐれないようにと彼らは激しく泳ぎ回り出しました。 そしてそんな時でした、イトウがその群れ目掛けて突っ込んできたんです! その光景はとても衝撃的でした。今思い出しても鼓動が速まるくらいです。 このことを経験してからというもの、小魚たちの泳ぎも儘ならないこんな水面が荒れた時こそが、イトウにとってはきっと捕食のチャンスなんだろうなと思うようになりました。今回も同じような展開を期待してのアプローチであることは言うまでもありません。
そしてこれはもう狙い通りと言っていいかも知れません。DDパニッシュ80Fが青ナイルと白ナイルの境目に入ろうかというタイミングで突如 ゴンッ!!と動きを止められました。相手はイトウです。ですが残念ながらこの個体は波で打ち寄せられた木の枝をラインが拾ってしまい、それがさらにネットに絡まってもたもたしているうちにフックアウトしてしまいました。 そしてそれから数時間後、次は少し深いレンジをロングA(サスペンド)のジャークアクションで探っている最中に起こりました。ルアーが沖のブレイクの頭に差し掛かったタイミングで勢いよくゴンッ!!。こちらも狙いのイトウでしたが、ネットで掬おうと構えているなか、濁った水の中で相手を見失ってしまい、やはりこちらももたもたしてバラしてしまいました。 魚を掛けるだけでも大変だというのに、取り込みにも高いハードルがあるとは。以前にも同じバラシを経験しているだけに、これは真剣に対策を考えなくてはならないなと思いました。 そして三度目の正直。こちらはパニッシュ85Fを使ったジャークアクションで表層を探っている最中に起こりました。これまたルアーが青ナイルと白ナイルの境目に差し掛かったタイミングでゴンッ!!。今度は無理してネットで掬おうとはせずに浅瀬に誘導して無事にキャッチすることが出来ました。サイズはそれほど大きくはなく、この湖のレギュラーサイズといっていい個体でしょう。肌のきめがとても細かく色白で大変に綺麗な個体でした。残念ながら以前釣り上げたものよりサイズアップとはいきませんでしたが、それでもとても嬉しい一匹でした。
《朱鞠内湖での釣りを終えて》 今回はじめて挑戦した秋の朱鞠内湖でのイトウ釣り。春とは異なり彼らを岸へと引き寄せる要因が少ないと言われるなか、岸からのミノーイングで果たして釣りになるのだろうか?と終始不安だらけでしたが、なんとかイトウの顔を見ることができとりあえずはほっとしております。 ですが今回イトウがヒットした時を除いては、ルアー後方をチェイスする姿は勿論のこと、普通に泳いでいる姿さえもまったく見ることが出来ず、この時期のイトウ釣りの新たなヒントになりそうな出来事に出合えなかった事がとても残念でなりません。まあ逆に考えてみれば、私が探っていた範囲とイトウの生活圏との間には、(探り方も含めて)大きな開きがあったということで、そんな中でも湖面が荒れるなどのある条件が重なった時だけにその開きが縮まってチャンスが訪れたと考えるのが適当なのかも知れません。 いずれにしても、まだまだ分からない事だらけの朱鞠内湖でのイトウ釣り。私の性格上このままでは終われそうにはありません。
〇使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレスボロン(SMITH) リール : 13 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : VARIVAS ハイグレードPE グリーン 1.2号(MORRIS) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 16lb(MORRIS) ルアー : パニッシュ85F(SMITH) ※1 DDパニッシュ80F(SMITH) ※1 ロングA B14AP (BOMBER) ※1 チェリーブラッドSR90(SMITH) ※1 チェリーブラッドMD90(SMITH) ※1 チェリーブラッドDEEP90(SMITH) ※1 チェリーブラッドLL70S(SMITH) ※1 ※1 遊漁規則に従いシングル・バーブレスフックに変更実施。またこのフック変更に伴う重量調整ならびに強度UPを目的にスプリットリングの変更も行いました。 フック : SBL-75M #1(OWNER) スプリットリング: P-03N #3(OWNER) スナップ: SPスナップ #3(SMITH) ネット : チェリーネット Mサイズ 旧タイプ サツキ(SMITH)
朱鞠内湖の釣りのレギュレーション詳細については以下を参照願います。 Lake Shumarinai http://www.shumarinai.jp/fishing/trouts/
先日、北海道は雨竜郡幌加内町にある朱鞠内湖に出掛けてきました。 今回初めて訪れたフィールド。狙うイトウの姿が見えないなか、本当にこの探り方で合っているのかと!? 何度もなんども自問自答を繰り返した毎日でした。
見渡す限り手付かずの大自然の中、ときおり熊笹が踏み締められる物音に怯えながら、次第に五感が研ぎ澄まされて行くのがとても快く感じられました。 着いていきなり気温30℃(水温は20℃)の洗礼!さらに朝からピーカン無風という条件が度重なったため一時はどうなる事かと思いましたが、数少ないチャンスタイムをなんとかモノにする事ができ、最後のさいごラスト90分に念願の朱鞠内湖のイトウを手にする事が出来ました。 この少し前に、見た目でふた回りは大きいごんぶとサイズの個体をネット際でバラシていたのでその喜びといったら並大抵のものではありませんでした。 やはり釣りは最後まで諦めるもんじゃないですね! 最後に、遠路遥々駆け付けてくれ一緒になって釣りを楽しんでくれた坂本さんはじめ、色々なアドバイスや励ましをしてくれた Crazy A(クレイジーエー)のみなさま、本当に励みになりました。ありがとうございました(*'▽')/ (参考)朱鞠内湖 公式ウェブサイト
(上写真)朱鞠内湖までは旭川空港からレンタカーを使って2時間弱といった感じでした
(上写真)湛水面積としては日本最大を誇る人造湖である朱鞠内湖。北欧のフィヨルドなどと形容されるこの湖は湖岸線がとても複雑に入り組んでおり、さらに大小あわせて13もの島が存在すると言われています。まさにポイントは無尽蔵といった感じです!
(上写真)途中の旭川市内からは大雪山系の旭岳が見えました。いつかは登ってみたい!
(上写真)今回お世話になったお店たち(他にツルハドラッグも)。朱鞠内湖周辺(半径約20km圏内)にはお店が無いため、特に車中泊などをする方は途中のお店で買い出しが必要かと思います。
(上写真)イトウ釣りで有名な河川『手塩川』。流れが太いねぇ~!
(上写真)日本最寒記録『-41.2℃』を持つ幌加内町。ちなみにこの時の気温は+30℃でした ι(´Д`υ)
(上写真)今回お世話になった『レークハウスしゅまりない』。湖畔(前浜)まで歩いて5分といった立地です
(上写真)エントランスと玄関ホール。ちょっとしたギミックなどもありとても雰囲気がありました。
(上写真)玄関ホールから部屋へと続く廊下(写真上段)。ダイニングテーブルの横にはビリヤード台やバーカウンター、そしてタイイング用のスペースなども設けられていました(写真下段)
(上写真)部屋の前の廊下からは湖を望むことが出来ます(写真上段)。お部屋は釣りには勿体ないくらい立派でした(写真下段)
(上写真)レークハウスしゅまりないの裏玄関(写真上段)。一階には濡れたウェーダーやベストなどを乾かせる専用の暖房部屋が設けられているので釣り人としては大変助かりました(写真下段)
(上写真)量もお味もまったく申し分なし! 同宿のアングラーさんたちとその日の釣果について話しながらの食事は大変美味しく、お酒もススミマシタ!
(上写真)湖畔にある朱鞠内湖遊漁者管理休憩所。ここで日釣り券の購入や渡船の手配をする事が出来ます。
(上写真)朱鞠内湖の釣りではシングル・バーブレスフックの釣りが義務付けられています(チェックあり)
(上写真)今年は特に超満水という事もあり、立ち込みが出来るポイントは限られているそう。背後には深い森が広がっているため、徒歩でのポイント移動はほぼ無理という事で渡船を利用しました。※ 湖畔キャンプ場の直ぐ隣が渡船の基地となります
(上写真)まさに北欧といった景色が広がる朱鞠内湖(北欧には行ったことないけど...)
(上写真)こんな景色の中で釣りを楽しみました。至る所にスタンプ(切り株)があり、事前に聞いていた根掛かりが多いよ!という意味が良く分かります
(上写真)間近で見るととても怖いんですけど(;´Д`)
(上写真)こんなに大きなクマゲラ、しかもこんな間近に初めて見ました!
(上写真)風が無く、釣れる気がしませんが...。
(上写真)厳密にはこの魚が朱鞠内湖での初イトウでした(40cm)
(上写真)滞在中の表層水温はほぼ18~20℃の間で推移していました
(上写真)入ったポイントの殆んどで体長2、3cm程のワカサギの姿を見ることが出来ました
(上写真)そして空けて翌朝。前浜から見る朝焼け☀ よし今日も一日頑張るぞ~!
(上写真)渡船用のボート。隣りには手漕ぎボートやエレキの貸し出し施設などもあったようです
(上写真)レークハウスしゅまりないの中野さん頼みの渡船を利用しました
(上写真)ピッシリ山(1,032m)の頂にはいまだに雪がありました
(上写真)朱鞠内湖ならではといった景色
(上写真)超スーパー冠水ブッシュ!(ヤナギの木だそうです) こんな所にもイトウが潜んでいるといいますが、とてもじゃないけど探れません(;´Д`)
(上写真)湖畔で見ることの出来る木々の殆どが白樺とこのダケカンバ?でした
(上写真)蝦夷ハルゼミの最盛期で湖面に落ちた個体をコイやウグイが捕食していました。もしイトウの蝉パターンなんかがあればそれはもう迫力満点でしょうね!
(上写真)ウグイ釣りに関して言うならばもうマスタークラスかと...(;'∀')
(上写真)根掛かり時のルアー回収器がとても役に立ちました。ちなみに今回釣行でのルアーロスト数は1個でした
(上写真)粘土質(赤土)の地形が多いことから、波が出るとあっという間に水際が白く濁ってしまいます。ですが今回はこれがイトウ釣りのチャンスタイムとなりました!
(上写真)粘土質のボトムを叩くものだから、リップは直ぐにこんな具合に(;´Д`)
(上写真)時どきアメマスも釣れました。パニッシュ85F(シングルバーブレスフックに変更しています)にて
(上写真)朱鞠内湖のイトウ(69cm)。パニッシュ85F(No.23 クレイジーヤマメ)のジャークアクションにて
(上写真)最終日にようやく手にする事の出来た朱鞠内湖のイトウ。先月には115cmという記録魚が出ているようにイトウとしては決して大きなサイズではありませんでしたが、久しぶりにシビレタ~といった釣行となりました。
(上写真)風が吹き荒れたタイミングが今回のチャンスタイムとなりました! 岸と平行に走るブレイクラインに対してルアーを斜めに通してやって、逃げ惑うウグイを演出。青ナイルと白ナイルの境目辺りをルアーが通過したタイミングでゴゴンッ!!と喰ってきてくれました(≧▽≦)/ ちなみにこの時期のイトウは産卵のために岸寄りしているウグイを捕食する個体が多いと聞いています。俗にいうウグイパターンというやつです。
『目には青葉 山ハルゼミ 初ブラウン』
目には新緑の青葉が映り、山からは蝦夷ハルゼミの鳴き声が聞こえて来ます♪ そしてそんな景色の中で味わう蝉ブラウンはやはりたまらないなぁ~(〃▽〃) という初夏の釣りを満喫したアングラーの心情を詠った一句(笑) 今年もいよいよ蝉の釣りが始まりましたね(*'▽')/
(上写真)まずは山側でミノーイングからのスタート
(上写真)朝一にキャッチできたのは小型のブラウンのみでした。※ 今回から使用する全ルアーをシングルフックに完全移行しました
(上写真)釣りをするには最高の季節ですね。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)目には青葉...♬
(上写真)山からは蝦夷ハルゼミの鳴き声が聞こえて来ます♬
(上写真)今シーズン、蝉での初モノはレインボートラウトでした。※ 美蝉(ハルゼミ・メス)にて
(上写真)綺麗な尾鰭で嬉しくなってしまいます
(上写真)至るところが生命力でみなぎってるといった感じでした
(上写真)2匹目もレインボー🌈
(上写真)そして3匹目もレインボートラウトでした
(上写真)その季節の旬の釣りを、花や昆虫などと合わせて覚えられるようになって来た事が、何気に嬉しかったりします
(上写真)今回は山側だけでなく、国道側も探りました。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)大きな個体ではありませんでしたが、初モノはやはり嬉しいものです(〃▽〃) ※ 美蝉(ゴーストハルゼミ)にて
(上写真)直前の2度のフッキングミスからのストライクでした! アブナイあぶない(汗)
(上写真)夕陽に照らされて黄金色に輝きます
(上写真)無事に蝉初めが出来てホッとしました
先日、魚の反応が突如ストップしてしまった原因を、船釣り解禁を知らせる号砲(花火)のせいにしてしまいましたが、なぜか今回も同じ時刻(am5:00)にピタリとアタリが止んでしまいました。例年ならあと1時間は時合いが続いていたと思うのですが、餌を探すという大事な仕事を早終いするだなんて、もしかしたら鱒の世界にも時短という合理化の波が押し寄せてきたのかも知れません(餌のワカサギが居ないからしようがないのかな)(笑)
そういえば今シーズン初めてのワカサギを目撃しました。確認出来たのはたった一か所だけでしたが、数百匹は居るだろうというとても大きな群れで、見ていてとてもテンションが上がりました! ワカサギが増えてくれば、きっと鱒界も時短だなんて言ってられないはず。今後の中禅寺湖に期待したいです!
(上写真)朝一に出てくれたレイクトラウト(64cm)
(上写真)チェリーブラッドSR90 グリーンゴールドにて
(上写真)朝二にトップのホットケに出てくれたレイクトラウト(74cm)。餌を良く食べられているようで、いい体格をしていました。パニッシュ85F CBオリカラにて
(上写真)久々の恐竜顔! しかもトップでというのが最高に嬉しい一匹でした
(上写真)朝の絵になる風景
(上写真)大きなワカサギの群れ。見ていてテンションが上がりました
(上写真)新造船『男体』
(上写真)日中はずっとDRIFTを使ったトップの釣りをやっていました。ブラウンが何匹も見には来るのですが、口を使ってはくれませんでした
(上写真)ラストは安定の何も無し。※ 釣れた場所とは関係ありません
暗がりの中、突如鳴り響いた船釣り解禁を知らせる打ち上げ花火にはほんと驚かされました。さらに一斉に唸りを上げるエンジン音、岸釣りも含めて解禁日に立ち会ったのは今回が初めてだったものでとても驚きました。 この驚きは水の中の魚たちも同じだった様で、それまで続いていた好反応がこれを境にピタリとストップ! 夜明け直後の一番いい時間帯にアタリひとつすらなくなってしまいました(涙)
その後、RUN&GUNしながら日中にやっとの思いで捻りだした貴重な一匹が、新造の大型戦艦『男体』が作り出す高波に飲まれてまさかのフックアウト。最初から最後まで『船』に苦しめられた一日となってしまいましたorz... 今シーズンはいつにもましてワカサギが少ないようで、日中のミノーイングが極端に難しく感じました。これから接岸が本格化してくるとも思えないし、この後の展開がとても心配でなりません。
(上写真)朝一に出てくれたレイクトラウト(54cm)。チェリーブラッドSR90(No.06 グリーンゴールド)にて
(上写真)こちらも朝一に出てくれたレイクトラウト(56cm)。チェリーブラッドSR90(No.06 グリーンゴールド)にて
(上写真)さらにこちらも朝一に出てくれたレイクトラウト(64cm)。餌が獲れていないのか、今年は釣れる個体がみなスレンダーです。
(上写真)チェリーブラッドSR90(No.06 グリーンゴールド)にて。※ 上の写真と同一個体です
(上写真)この日は船釣りの解禁日でした。朝一の号砲の花火と、スタートダッシュのボートのエンジン音にはほんと驚かされました
(上写真)ヒメトロと思しき船団が大日崎周辺に集まっていました。今年のヒメマスの反応はどうだったのでしょうか
(上写真)日当たりの良い場所ではすでに咲いているものもありました。今年は季節の進行が少し早いようです
(上写真)新造戦艦『男体』との出会いは苦い思い出となりました
(上写真)日中はRUN&GUNしてきました。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)日差しが思いのほか強く、ネオプレンウェイダーでのRUN&GUNは暑くて仕方ありません
(上写真)かなりの船の数でしたが、釣れている光景は一度も目に出来ませんでした
(上写真)途中、休憩しながらトップで探っていると、30分で2回レイクが浮上して見に来ました。時間を掛ければなんとかなったかも知れません
(上写真)最後は風もなくベタベタ。何もありませんでした
(上写真)外人さんは何でも絵になりますね
今回は60センチを超えるような大型ブラウンを求めて栂から阿世潟の三角周辺までRUN&GUNして来ました。スプーンでは釣れているという話ですが、私が操る表層のミノーイングには小さな個体しか来てはくれませんでした。まあ、そう簡単に釣れないのは承知の上。今後も根気強く狙って行きたいと思います。
(上写真)朝一のまだ暗い時間帯にチェリーブラッドSR90(クロキン)のただ巻きに出てくれたレイクトラウト(63cm)
(上写真)手尺で40センチ台。狙いのサイズには届きませんが、魚体がとにかく綺麗で嬉しくなります
(上写真)こちらも朝一に出てくれたレイクトラウト(59cm)。パニッシュ85F (CBオリカラ)にて
(上写真)レイクトラウト(63cm)。パニッシュ85F (新色HCW ホロクリアーワカサギ)にて
(上写真)サイズはともかくも綺麗な個体が多いです
(上写真)日光白根山に朝陽がさします
(上写真)今回は栂をスタート地点に阿世潟の三角までRUN&GUNして行きました。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)水色の変化するファーストブレイクを中心に探って行きました。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)小寺ヶ崎と社山(1,827m)。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)あと1ヶ月もすれば新緑で賑やかになる筈です ※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)阿世潟三角からの眺め。ネオプレンでの歩きはちと辛い。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)翌日に疲れを残さないために、pm14:00にはいろは坂を下りました
今年最後の芦ノ湖に出掛けてきました。狙いのサイズのブラウントラウトが絶対に来てくれると信じて最後の一投まで魂を込めて投げ続けたのですが、その願いが叶う事はありませんでした。 明後日(12/15)からは禁漁ですが、気が付くと次の釣行について考えている自分がいます。まぁ毎年のこと(病気)ですが、やっぱりあともう少しだけ足掻きたかったなぁ。
(上写真)朝一に出てくれたレインボートラウト。パニッシュ85Fを使ったステイ時間長めのジャークアクションで喰ってきてくれました
(上写真)一瞬でしたが秋色のコーホーサーモンと見間違えました
(上写真)日中は湖尻までポイントを移動。今シーズン最後という事で日中も釣りを楽しみました。
(上写真)日中の表層水温は9℃台
(上写真)夕マヅメの釣りの前に、鱒たちの産卵遡上を見に行きました
(上写真)流入河川に産卵遡上する鱒たち。イワナ属(30~50センチ台)が目立ちます
(上写真)イワナが産卵床作りに精を出していました
(上写真)このブラウン(一番上の個体)、優に60センチはありそうでした
(上写真)遡上産卵するレインボートラウト。凍えるような寒さのなか、水の中では人知れず命の営みが繰り広げられていました。※注意:この河川内での釣りは禁止されています
(上写真)卵はその後やってきた巨鯉に砂ごと食べられてしまいますが、あまりの体格差に親たちはなす術なし。見ていてとても切なくなりますがこれも自然の摂理。
(上写真)日没直前に出てくれたレインボートラウト。チェリーブラッドLL70Sを使った表層タダ巻きにて
(上写真)いい顔をしています
(上写真)今シーズンはこんな鰭の個体が多かったです
(上写真)今回もこのサイズのブラウンが良く釣れました
(上写真)サイズはともかくも、今年釣れた個体は(魚種問わずに)綺麗な個体が多かったという印象が残ります
(上写真)期待していたラスト1時間は何もありませんでした
以前から釣りでお世話になっている先輩の転居のお祝いを兼ねて、芦ノ湖まで釣り&BBQに出掛けてきました。釣果の方は全体的にちょっと寂しい感じでしたが、楽しいBBQがそんな些細なこと直ぐに忘れさせてくれました! 私もいつかは移住したいと考えている土地。参考にさせて頂きたい事が山程ありますので、近いうちに絶対そちらに遊びに伺いますね。 新天地での成功をお祈りしております(*'▽')/
(上写真)鰭の大きさが際立っていたブラウントラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)レインボートラウトは予想外でした。パニッシュ85Fにて
(上写真)芦ノ湖グリーンカップモーターボートレースの準備中でした(12/2~3開催)
(上写真)芦ノ湖キャンプ村にて記念撮影📷
(上写真)湖尻の遊覧船桟橋にて
(上写真)キャンプ村は紅葉真っ盛り!
(上写真)黄葉も真っ盛り!!
(上写真)最高のお天気のなか、芦ノ湖を眺めながらBBQを楽しみました!
(上写真)キャンプ村の直ぐ横には湖尻水門があります
土曜日の中禅寺湖。せっかくのチャンスをものにする事が出来ずに途中諦め掛けた時もありましたが、最後のさいご、霧が晴れた場面で黄色い天使は微笑んでくれました!久しぶりに感動しました(*'▽')/
(上写真)朝一だけはいつものミノーイングを楽しみました
(上写真)雨の後は厚い霧に覆われました。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)深い霧が湖面にたちこめていました
(上写真)山側を奥に向けてランガンして行きました
(上写真)雨に濡れるアズマシャクナゲ?それともハクサンシャクナゲ?
(上写真)まだ少し時期が早いのか、蝉への反応がありません。※ 釣れた場所とは関係ありません
(上写真)中禅寺湖の春蝉
(上写真)美蝉に出てくれたブラウントラウト(50.5cm)
(上写真)およそ10時間のランガンの末に手にした一匹でした。今シーズンの初ものという事もあり、ほんと感無量でした
(上写真)霧が晴れてきたタイミングでした
山の上にも漸く遅い春が訪れ、モノトーンだった景色も大分賑やかになってきました。もちろんそれは水の中でも例外ではなく、ワカサギとそれを追い回すトラウト達の姿で溢れかえっていました(← ちと言い過ぎかな) ミノーでよい釣りが楽しめるのも、きっとあともう僅かの筈。それを思うと少し寂しくなってしまいます。
(上写真)今シーズン初の光モノでした
(上写真)ホンマス(パニッシュ85F(CBオリカラにて))
(上写真)今回一番サイズの良かったホンマス(43cm)。パニッシュ85F(CBオリカラにて)
(上写真)上の写真と同一個体です
(上写真)こちらもホンマス(パニッシュ85F(HHGORカラーにて))
(上写真)これまでモノトーンだった世界にもようやく色が差してきました
(上写真)今年はワカサギの出が少ないようです
(上写真)日中の表層水温は9℃台でした
(上写真)水際でレイクトラウトたちがワカサギの追い込み漁をする姿を何度も目にしました。※ 画像はイメージです
(上写真)日中に出てくれた小型のヒメマス。チェリーブラッドLL70S(CBオリカラ)を使ったボトムからの巻き上げにて
(上写真)ホンマスが釣れたのは朝一だけでした
朝一はバイトが頻発するも中々フッキングまでには至りませんでした。なにか高い波の上下動によりルアーを喰い損なっている様な感じ...。珍しく活性が高かったのにほんともったいないことをしました。
(上写真)朝一に出てくれたレイクトラウト(64cm)。パニッシュ85F(No.29 HHGOR)にて
(上写真)am9:00前に出てくれたブラウントラウト(55cm)。パニッシュ85F(CBオリカラ)にて
(上写真)ワカサギを飽食しているのか、デップリとした体形です
(上写真)尾びれも立派
(上写真)朝から各ポイントをランガンし、最終的に阿世潟の三角近辺まで足をのばしました。※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)日中の表層水温は6℃台
(上写真)白根の雪も大分少なくなってきました
(上写真)箸を忘れてしまったので仕方なく...。
(上写真)大物を期待して大場所に入ったのですが、まさかのサイズダウン
(上写真)今シーズン初となる水辺での昼寝。気分は最高です!※ 釣れたポイントとは関係ありません
(上写真)丸一日やり切りました
今回は解禁から間もない 早春の中禅寺湖に出掛けて来ました。ちょうど芦ノ湖が良い時期という事もあり、例年なら中禅寺湖のスタートはもう少し先になるのが ここ数年の私のパターンなのですが、今シーズンは少し思うところがあり早目の中禅寺湖スタートとなりました。
今回使用したルアーはフローティングミノーの【パニッシュ85F】。 表層水温が4℃前後といったキンキンに冷えた今の状況でフローティングミノーを使った釣りが果たして成立するのかどうか? これを確かめてみたいというのが今回釣行の大きな目的でした。
入ったポイントは沖にブレイクを控えた遠浅のシャローエリア。昨年はこの時期でも沢山のワカサギの姿を目撃する事が出来ましたが、今年は季節の進行が遅れているのか全く見る事は出来ませんでした。 ミノーの釣りに於いてワカサギの有無は決して無視する事の出来ないとても大事な要素。一抹の不安を抱えながらの実釣開始となりました。
ルアーをキャストした後はグリグリグリッとパニッシュを水に馴染ませる形で急速潜航させて その後ストップ! この時出来てしまったラインスラッグを回収してラインが極力一直線になるようにメンディング作業を行いました(ルアーへのアクション伝達を良くするため、さらにアタリを取り易くするための作業です)。 その後はロッドを使って軽めにチャッチャッと2回ジャークさせた後にピタッとストップ(3秒程度)。その後またチャッチャッとやったらストップさせて、後はこれを繰り返しました。 魚がルアーにアタックしてくるタイミングは大抵の場合、ジャーク後のストップの最中である事が殆どだと思います。このため、このストップの際に余りにもラインが弛んでいると、せっかくやって来たアタリを見逃してしまう可能性が大きくなります。特に朝夕のマヅメ時などの薄暗い時間帯はラインの動きを目視する事が出来ないので、ラインから伝わってくる感触の変化だけがアタリを知る唯一の手掛かりとなります。 かといってラインを逆に張り過ぎてしまうと、今度は浮き上がりの最中のルアーが手前の方に不自然な形で寄って来てしまうため魚に違和感を与えてしまう恐れがあると考えます。張らず緩めずの丁度いいラインテンションを保ってやることで、より深いバイトが得られかつアタリの見逃しを防ぐ事が可能であると考えます。 そして釣り開始からちょうど1時間が経過したam5:00過ぎについに待ちにまったバイトがやって来ました。 ジャークで一瞬ヒラを打ったパニッシュが ストップでスーッと浮き上がって来る最中に相手は勢いよくひったくって行きました。 暗がりの中、無事にネットに納まった相手は75cmのレイクトラウトでした。 厳寒期明けでもしっかり餌が獲れているらしくなかなか恰幅のいい個体でした。
その後は同じ探り方で2匹のレイクトラウトを追加。さらにこれから本格化するであろうワカサギの接岸時に特に威力を発揮するフローティングペンシルミノー【チェリーブラッド70DRIFT】のホットケにも良型のレイクトラウトが顔を出してくれました。
今回、表層水温が4℃前後という 魚にとっても非常に厳しいと思われる状況でも、トラウト(今回はレイクトラウト)が表層 さらにはトップのミノーイングにまで出てくれる事を確認しました。さらにそれは交通事故のような偶発的なものではなく、再現性のあるもので魚たちがとても喰う気満々であった事にはとても驚かされました。 陸水学に照らし合わせれば今は春の大循環期(ターンオーバー)に当たると思われます。水の中は下層から表層まで水温はほぼ4℃前後で変わらないという状況を考えると、魚たちが普通に表層に居ても何らおかしくはない、むしろ厳寒期明けというとてもお腹を空かせた状態なら餌(今回の場合は接岸していたと思われるヒメマスやワカサギでしょうか)を探しに表層にやって来るというのは、きっととても理にかなった事になるのでしょう。 ですが理屈ではそうであっても、実際にそれを目の当たりにするとやはり驚きは隠せませんでした。 今回の釣行は自身が抱く魚に対する先入観や思い込みをまたひとつ無くす事が出来たという点で非常に有意義なものとなりました。次はいったいどんな驚きや発見が待っているのか次回釣行が楽しみでなりません。
※ 上に記したジャークの回数やストップ時間などは、この時たまたま行ったものであり、その値を制限するものでは勿論ありません。ワカサギの出現状態によってはアクション自体もグリグリなどの方が反応がよかったりする事もありますし、また魚種によってアクションの好みも違うのかな?なんて考えさせられた事も度々あります。その時の魚の状況に合わせて色々と探って行くのが釣りの一番の楽しみだと思っています。フローティングミノー パニッシュを使って中禅寺湖での記憶に残る一匹との出会いを果たして頂ければと思います。
〇 使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン(SMITH) リール : 13 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : VARIVAS ハイグレードPE ブルー 0.8号(MORRIS) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 12lb(MORRIS) スナップ: SPスナップ #2 強度21kg(SMITH) ルアー : パニッシュ85F、70F(SMITH) CB70DRIFT(SMITH) ※ どちらもバーブは潰してあります ネット : チェリーネット Lサイズ サクラ(SMITH)
芦ノ湖に出掛けて来ました。そろそろ解禁の賑わいも落ち着いてきた頃かな?と期待していたのですが、まだまだ人が多いですね。 特に目の前に入れ代わり立ち代わりやって来るボートの数にはほんと参ってしまう程で、完全に入るポイントを間違えてしまったといった感じでした。
夕方、人気のなくなったポイントに入り直すと明らかに雰囲気が変わっていました。昼間は見る事の出来なかった良型サイズのイワナやレインボーが餌を探しているのかブレイクラインの下を行ったり来たりを繰り返しています。せっかく岸寄りして来た魚たちを追い払わない様にと、一本の杭となって静かにキャスティングを繰り返しました。 そして迎えた日没の時刻、好奇心旺盛な幼魚鱒たちの猛攻を幾度もかわした後にやって来たのは、銀ピカに光り輝くレインボートラウトでした。全ての鰭が完璧で筋肉質なその個体はきっと稚魚放流の成長個体に間違いないでしょう。サイズこそ大きくはありませんでしたがとても嬉しい一匹でした! 今年の芦ノ湖もいい魚たちが育っているようです(*'▽')/
(上写真)昼間は釣りをお休みして各ポイント(今回は湖尻を中心に)の状況を調べて歩きました。※ 釣ったポイントとは関係ありません
(上写真)今回入ったポイントではほぼ一日を通して6℃台をキープしていました
(上写真)ワカサギ採卵用の定置網。こんな施設が湖内に数か所あり、漁協のおにいさんたちが昼間に回収にやって来ます。※ 釣った場所とは関係ありません
(上写真)場所によっては多くのワカサギの姿を確認することが出来ました(水面下の黒い影は全てワカサギです)
(上写真)芦ノ湖のレインボートラウト(サイズ未計測)。チェリーブラッドSR90(MZGRシェル)のスローなただ巻きにて
(上写真)尾鰭も完璧でした
(上写真)チェリーブラッドSR90。波のない静かな状況において、このルアーを使ったゆっくりとしたただ巻きは効きます!
(上写真)夕マヅメはヘラブナが捕食出来るほどのスローな釣りをやり通しました
以前にも述べたように、私の中での晩秋の芦ノ湖の釣りと言ったら、大荒れの天気の中、冷たい波に揉まれながら ただひたすらにミノーをキャストし続けるといったイメージがあります。絶え間なく打ち寄せる波が釣り人の気配をかき消してくれ、それが賢くなった大鱒たちの警戒心を解き、とびきりのチャンスをもたらしてくれるに違いないと信じているからに他なりません。
過去に良い釣りをした経験を思い返してみると、それはかなりの確率で荒れた天気の日が多く、そう考えてしまうのも至極当然の事なのでした。 たとえ天気が穏やかな日でも、それに合わせた探り方はあるのですが、ただ巻きのような神経を使うスローな釣りが中心となってしまうため、出来る事ならあまりやりたくはない。季節柄、ガンガンアクションのミノーイングはさすがに無理だとしても やはりミノーの釣りの醍醐味である『アクションで誘って魚を出したい!』これを考えるとやはり荒れた天気の日を望まずにはいられないのでした。 ところが 私のそんな思いとは裏腹に、2016年の晩秋はいつも穏やかなお天気の日ばかり。今日は久しぶりに荒れそうだな!という日も、その日に出掛けられるかと言えばそんな訳もなく、なかなかタイミングが合わずにモヤモヤした日が続いていました。
そして12月初旬のある日。ついに待ちにまったその日がやって来ました! 風ヨシ! 波ヨシ!! そして雰囲気ヨシ!!! と三拍子揃ったその日は未明から強い北西風が吹き付けており、私にとってはまさに絶好のミノーイング日和でした。 今回のような荒れた天気の日に私が専ら使用するルアーは【パニッシュ85F】。私はこれを主にジャークアクションでもって多用しています。 ジャークの回数はいつも1~2回程度で、その後のステイ時間はとても感覚的ですが、2秒を基本にその前後でも試したりしています。これにさらにジャークの強さ(ルアーを水中で飛ばす距離)や方向なども振ったりしているため、その組み合わせは数えきれないほど。ところがこれだけ多くのアプローチに対して、訪れるバイトは一日やっても数回あるかどうかといった感じなので、仮に釣れたとしても 果たして今のアクションが良かったから釣れたのかどうか? いつも判断に困ってしまっているというのが正直なところでした。
当日の状況ですが、この日もいつものように辺りが白み始めてきたタイミングでファーストバイトがやって来ました。 ルアーをジャークさせた後のステイでの浮き上がりの際に『ゴンッ!』 それはまさに、この荒れた天気の日ならではといった出方でした。 ブラウンを期待していたのですが、相手はまさかのコーホーサーモン! この日はこの魚の回遊に当たったのか、その後も短時間のうちに2匹の個体がヒット(うち一匹はバラシ)。荒れた天気の日はやはり釣れるなぁ! という確信がさらに深まる結果となりました。
ところでこの芦ノ湖のコーホーサーモンという魚ですが、私の記憶ではたしか2014年から毎年春先に試験的に成魚放流(大きさは20cm前後?)されている魚で(間違っていたらスイマセン)、芦ノ湖では最近入って来た新参者である筈です。昨年の4月にも表層のミノーイングで20~30センチ前後の個体がポツリポツリと釣れていました。その時の体色は銀白色で、一見すると虹鱒のようですが、背中の特徴的な斑点で区別が可能。またとにかく鱗がよく取れる魚で釣りあげた際の扱いにあたふたしたのをよく覚えています。 ところが今回釣り上げた個体は、春先のそれと比べたら遥かに大きく(大きい方は46cmありました)、体色は全体的に黒ずみブナ模様が出ており、口先なんか『への字』に曲がっちゃったりして、あの頃の色白で優しい顔立ちの君はいったい何処へ行っちゃったの!? とあまりの変わりように驚かされました。 恐らく今回成熟を迎えてしまった個体はこれ以上は大きくなれないのかも知れませんが、もし成熟が遅れてさらに一年この湖で成長を続けるものが出てくるとしたら、50UP さらには 60UP なんて個体も夢ではないかも知れません。 もし岸からのミノーイングでそんな大物が狙えるとしたら...。 芦ノ湖にまたひとり気になる存在が増えてしまいました。 2017年シーズンがほんと楽しみです!
〇 使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン(SMITH) リール : 13 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : VARIVAS ハイグレードPE ブルー 1.0号(MORRIS) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 12lb(MORRIS) ルアー : パニッシュ85F(SMITH) ※ ステイ時の浮き上がりを速めるため、1サイズ小さな(軽い)フックに付け替えています チェリーブラッドLL70S(SMITH) ※ フックはテイルのみ。スミス・シュアーフック Wトラウトタテアイ 6B に付け替えています ネット : チェリーネット・Lサイズ(SMITH)
この日はKUMAKURAさん、OHOGIさんと共に中禅寺湖へ出掛けてきました。 朝一は私が薦めたポイントに入ったのですが、もしみんなが釣れなかったらどうしよう...。などとかなり気を揉んでいたのですが、そんな心配などまったくの不要で、というかお前が早く釣れよ! と逆にプレッシャーを掛けまくられました(汗)
この日は明るくなってからのトップの反応がとても良く、いつもあと一歩のところで手にする事の出来なかったブラウンもTOPのミノーにガバッ!と出てくれ、それを大型ネットでもってこれまたガバッと掬う事が出来ました。こんな熱いミノーゲームが楽しめるのも恐らくあと僅かの筈。あ~直ぐにでもまた出掛けたい(〃▽〃)
(上写真)小型が多くなってきましたが、相変わらず多くのワカサギたちを見かけました
(上写真)CB 70 DRIFT TR 水面直下を体を震わせながら泳いでいる弱ったワカサギを演出してやりました
(上写真)TOPに出たレイクトラウト(63cm)。水面が炸裂する瞬間はも~たまりません!
(上写真)CB 70 DRIFT TR (No.51 ワカサギⅡ)による釣果
(上写真)こちらもTOP に出たブラウントラウト(55cm)。大型ネット(チェリーネット・サクラ)にしたお蔭で、今回は手にする事が出来ました。photographer 熊倉さん
(上写真)来てくれてほんとありがとう! これまでバラし続きだったので喜びもひとしおでした。
(上写真)こちらもCB 70 DRIFT TR(No.51 ワカサギⅡ) による釣果
(上写真)とても太かったです
(上写真)WE LOVE アブラびれ♡
(上写真)国道側へポイント移動。新緑が目に気持ちいい!
(上写真)シロヤシオが見頃でした
(上写真)この日のお昼
(上写真)終了間際の3分前に来てくれたレイクトラウト。ラスト30分でようやく魚が入ってきた感じでした。パニッシュ85Fにて
(上写真)夕刻 7:00 釣り終了。今日も一日ありがとうございました。
今回の芦ノ湖。朝一は予想を遥かに越える暴風雨に、一瞬車から出るのも躊躇われる程でしたが、(こういった天気の日にいいブラウンが釣れるんだよね!)と自身を奮い立たせてポイントへと向かいました。
期待通りに直ぐに魚からの反応がやって来ましたが、魚種もサイズも異なり後が続きません。そしてあっという間にブラウン狙いには厳しい時間帯へと突入。雨風も止んでしまった為、レインボー狙いへとルアーをチェンジしました。ほんとこういう時にリップレスミノーの表層タダ巻きが効くんです! 特大サイズとちょっと大き目サイズの2匹のレインボーが直ぐに顔を出してくれました! 午後はササキさん、韋駄天さん達と合流して東岸を探りました(御二人共に午前中に魚との熱いドラマがあったそうです!)。そしてこれからまさにプライムタイム突入という時に、韋駄天さんとササキさんが共同作業でナイスサイズのレインボートラウトを見事キャッチ!俄然私もやる気がアップしました! そしてラスト30分はとても熱かったですね! (いまアタった!) (あ~ またアタった!!)などなど 暗がりの中 あ~(>_<) だの、う~(>_<) だの 男達の艶めかしく悶え苦しむ声が湖面に響き渡っておりました(笑) 大型の良型ブラウン、絶対釣れると思ったんですが次回に持ち越しです! ササキさん、韋駄天さん今回はありがとうございました。 次回また宜しくお願い致します(*'▽')/
(上写真)朝一はもの凄い暴風雨でした
(上写真)この日のファーストフィッシュ
(上写真)日中の表層水温は9.5℃
(上写真)芦ノ湖のレインボートラウト(73cm)。チェリーブラッドLL70S の表層タダ巻きにて
(上写真)上の写真と同一個体です。フラッシュを炊くと写真の印象が大きく変わりますね
(上写真)こちらも同じく表層のタダ巻きで
(上写真)チェリーブラッドLL70S #03(TSカラー)
芦ノ湖 秋の陣 初戦 今回も首の皮一枚と非常に危うい釣果でしたが、何とか無事に開幕する事が出来ました! 芦ノ湖、ほんといい魚たちが育っていますね!
(上写真)朝一の表層水温は16℃
(上写真)芦ノ湖のブラウントラウト(65cm)。パニッシュ85Fにて
(上写真)パーフェクトな個体でした
(上写真)とてもよく引く個体でした
(上写真)芦ノ湖 Hakone as TOKYO-Ⅲ ご当地コーヒー!
今シーズン2回目の中禅寺湖。 数&サイズこそ出ませんでしたが、美鱒たちが相手をしてくれました。
(上写真)暑くもなく寒くもなく、今が一番いい時期ですね!
(上写真)早くもハルゼミが出ておりました!
(上写真)岸際は沢山のワカサギたちで溢れかえっていました!
(上写真)日中の表層水温は10℃。まさにベストです。
(上写真)今シーズンの初レイク! パニッシュ85Fにて
(上写真)レイクトラウト
(上写真)真っ昼間に出てくれた美形のレインボートラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)鰭ピンの尾びれ
今季初となる中禅寺湖に出掛けてきました。 メタルジグ&スプーンを使ったディープゾーンの釣りは残念ながら不発に終わりましたが、表層のミノーイングで良い魚たちが顔を出してくれました! 今年はワカサギの接岸が順調の様です。ポッコリお腹のナイスバディなトラウトたちに会うために、また近いうちに訪れたいと思います。
(上写真)ヤシオツツジがちょうど見頃をむかえていました
(上写真)当日は山側ランガンで10数キロは歩いたのではないでしょうか。坂本さん大城さんお疲れ様でした。
(上写真)この時期の水位としては少し高めかも
(上写真)日中の表層水温9℃超え!5月初旬にしては少し高いような気が...。
(上写真)日差しを浴びて金色に輝くブラウントラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)まさに三角定規といった表現がぴったりな立派な尾びれでした
(上写真)今年も登ってみようかな
(上写真)ボイル打ちで出たブラウントラウト。パニッシュ85Fにて
(上写真)斑点の模様が最初のブラウンとは少し違いました
(上写真)何度もジャンプを繰り返してくれたレインボートラウト。パニッシュ85Fにて
今回はワカサギの接岸が依然ピークを迎えているという5月中旬の芦ノ湖に出掛けてきました。本格的な春の訪れに湖の状況も大分変ってきているようす。水辺に沢山のワカサギが見られる状況はこれまでとあまり変わりはありませんが、傷ついた個体 或いはやせ細って動きの弱々しい個体が多くなった状況を見ると、彼らの産卵行動がいよいよ終盤戦であることが窺い知れました。
そして彼らの動向に合わせるかのようにトラウトたちの動きにも次第に変化が現れ、前回まで通用した釣り方が今回はまったく効かないといった状況をこのところ毎回味わっている様な気がします。 そんな感じでなかなか思い通りには行かないけれど、フィールドの変化を直接肌で感じられる今の状況に幸せを感じる2014年の春でした。
この日使用したタックルは、ロッド:TLB-83DT ラグレスボロンにラインはPE 0.8号(12lb)+フロロ・リーダー 10lb の組み合わせ。使用したルアーは前回と同様にパニッシュ85Fを選択しました。これを当日の魚の状況に合わせて手を変え品を変えて広くポイントを探って行きました。 今回も狙う相手はワカサギを求めて浅瀬をウロウロしている個体。彼らの回遊コースを見極めて、最も狙いやすい地点まで静かに移動した後は、一本の杭となって相手がやって来るのをただひたすらに待ちました。そして運良く魚が回ってきたらまずは相手が向かう進行方向先から僅かに狙いをずらしてルアーをキャスト! 相手の視界ギリギリのラインをイメージしてストレートリトリーブで魚の反応を窺いました。 ルアーを見た途端に急いで逃げてゆくようであれば、それ以上深追いはせずに次の機会を待ちました。相手が待ってましたとばかりにルアー目掛けて突進してくるようであれば、それはもういう事なし! ですが相手は百戦錬磨の兵たちです。シーズン初期ならまだしも、フィッシングプレッシャーが相当に掛かった今の状況に於いてはそんな個体などめったにお目に掛かれるものではありませんでした。
それでもルアーに対してちょっとでも興味を示す個体がいたならまずは大成功! 相手の姿と去って行った方向をしっかりと目に焼き付けました。 恐らく彼らは一日のうちで同じコースを何度も行き来を繰り返している筈。 再び目の前に現れたら先程の反省を活かして再度アプローチを行いました。 (これならどうよ!!) いくら寛容な相手でも、二度も三度も変なアプローチで迫ってこられたらさすがに興も覚めてしまったのでしょう。そのうち見向きもされなくなってしまいましたorz...。 恐らく普通のフィールドなら、この折角のチャンスをモノに出来なかった時点でこの日の釣りは終了です。ところがこれで終了とならなかったのが今シーズンの芦ノ湖の凄さでした! トライ&エラーの結果、相手をスレさせてしまっても、やる気のある別の個体がまた相手をしてくれるのですからほんと驚きです!この漁場の豊かさには感動すら覚えました。
私の入ったポイントだけがたまたま凄かったのか?或いは今年だけの幸運な出来事だったのか? 普段通いなれていないフィールドのため、実際どうなのかはよく分かりませんが、地元漁協さんをはじめ地域の人たちの活動を知るにつけ、これがきっと今現在の芦ノ湖の実力なんだろうなと感じています。 芦ノ湖 ほんといい魚たちが育っています! また来年訪れるのが楽しみなフィールドです。
〇 使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレスボロン(SMITH) リール : 10 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb(MORRIS) スナップ: クイックロックスナップ #2(SMITH) ルアー : パニッシュ85F、70F(SMITH) チェリーブラッドMD75(SMITH) AR-SS Minnow(SMITH) ネット : チェリーネット サツキ(SMITH)
今回はワカサギの接岸がピークを迎えているという5月初旬の芦ノ湖へと出掛けて来ました。実はつい先日も同湖を訪れたのですが、その日は前日の好釣とは打って変わって 1バラシのみで終了。初日だけで止めとけばよかった的な非常に後味の悪い残念な釣行となりました。
初日はレインボーにサクラ そしてイワナにブラウン...etc. 次から次へと浅瀬に差してくるトラウト界のオールスターたちの登場に、いったいどの魚に狙いを定めたらよいのかと迷う程とにかく凄い魚影の濃さでした。 なのにあれだけ良かった状況がたったの1日でどうして...? 帰りの車中でもこの疑問が頭の中をグルグルと巡りました。しかし何度考えても辿り着く結論は毎回同じで、人的プレッシャーとしか考えられませんでした。 あの日は連休の初日という事もありフィールドは釣り人で溢れかえっていました。水際にあれだけ多くのアングラーたちが一斉に立ち込んでしまっては、トラウトたちが警戒して岸寄り出来ないのは当然のこと。 今回はそんな人の集中しないポイントを見極めて挑んだ釣行なのでした。
この日も水辺には沢山のワカサギの姿を見つける事が出来ました。これならトラウトたちを浅瀬に引き付けるには十分である筈です。 ですが肝心の釣り人の数は...? 目に見える範囲内にフライマンさんが2名居るだけです。しかもお互いの距離は十分に離れています。 (よし! ラッキー♡) 獲らぬ狸のなんとやら! ではないですが、ここまでの余りの順調な滑り出しに思わず口元も緩んでしまうのでした(笑)
ようやく夜が明けたばかりの湖面、水中の様子を確認する事は出来ませんが、トラウトたちが岸寄りしている事を信じてアプローチを開始しました。 いくら近くに他の釣り人が居ないからといって、自身が魚たちを追いやってしまっては元も子もありません。20メート程先にブレイクを控えたシャローエリアに対して、先ずは入水はせずに静かにキャストを開始しました。 この日使用したルアーは panicky & shaky! でお馴染みの パニッシュ85F。 これを芦ノ湖メソッドであるグリグリを中心に、ロッドアクションを加えながらの積極的な誘いの釣りも織り交ぜながらポイントを広く探ってゆきました。
時刻は早くもam8:00を過ぎました。期待に反して朝一のドラマは何も起こりませんでしたが、これも十分想定内のこと。諦める気持ちなど微塵もありません。そしてこの時間になって来ると湖面を覆っていた霧も晴れ、次第に水中の様子も露わになってきました。今日もかなりの数のトラウトたちがワカサギを求めてシャローに差して来ているのが確認できます。 相変わらず一番多く目につくのはイワナで白のスポットと鰭の白いラインがよく目立ちます。次に多く目につくのは黒点が鮮やかなブラウントラウトで、続く第三位は同率でサクラマスとレインボートラウトといった感じでした。 私のほんの数メートル先の目の前をグリーンバックの魚体が駆け抜けて行く度に胸の鼓動が高鳴りました。 一本の杭となって彼らの行動を観察していると、どうやら同じ個体が何度も行ったり来たりを繰り返している様子です。特にイワナやブラウンのように特徴的な模様があり個体の識別が容易な魚たちはそれが明らかで、いわゆる居着きと呼ばれるタイプが多いようです。 これに対してサクラマスやレインボートラウトなどは個体の識別が難しく断定は出来ないのですが、どうやら一見さんの行き摺りタイプと、このエリアを中心に小さなコースで回遊している半居着きのようなタイプの二種類が出入りしているように感じました(こんな光景は水辺に多くの人が立ち込んでいたら、まずお目に掛かれないでしょう)。 もうこうなってくるとサイトの釣りしかありません。彼らの向かう進行方向先から僅かに狙いをずらしてルアーをキャスト! 彼らの視界ギリギリのラインをイメージして早巻きしてパニッシュを躍らせました。すると (おっ、気付いた!) 相手は明らかに進行方向を変え、ルアー目掛けて一直線に突進して来ます! そしてその後はほんとあっという間でした。それはランディングが容易だったという事ではなく、相手の余りに凄まじいファイトにこちらが圧倒されてしまい、途中のやり取りをよく覚えていない というのが正確なところでした。 しかし 50cmにも満たない浅瀬から一度も体を出すことなく最後まで私に抗った姿、さらに私の腕に残る強烈なやり取りによる感触(疲労)だけが、時間の経過と共に次第に鮮明に蘇って来ました。 相手は予想通りのサクラマスでした。そのサイズからして昨年の春に稚魚放流された個体であると思われます。放流からたったの一年でここまで大きくなるというのですから、芦ノ湖の水環境が余程良いのでしょう! ほんと驚かされます。
そしてその後も先ほどのサクラマスに少しも引けをとらない見事なクオリティフィッシュたちが顔を出してくれました。 水色が変化するブレイクラインの下からはブラウントラウトが! そして大岩が点在するガレ場周辺からはレインボートラウトがそれぞれ登場。 もう気分的にはグランドスラム達成といった感じでした♡
この記事を書いている6月初旬、芦ノ湖はすっかり夏モードに突入してしまったようで、朝の早い時間帯を除きトラウトたちの姿はほとんど見つける事が出来なくなりました。また来年同じ時期にここ芦ノ湖を訪れたいと思います。
〇 使用タックル
ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン(SMITH) リール : 10 CERTATE 2500(DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN(BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb(MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2(SMITH) ルアー : パニッシュ85F(SMITH) チェリーブラッドMD75(SMITH) ネット : チェリーネット サツキ(SMITH)
春のワカサギ接岸に合わせて熱くなるトラウトのシャローゲーム! 楽しめるポイントと期間がある程度限られてくる事もあり、一か所のポイントに多くのアングラーが集中して、中々思い通りの釣りが出来ないなんて言うことがよくあります。そしてこの日も私はポイント難民...(涙)
こんなどうしようもない時は気持ちを切り換えて別のエリアへポイント移動です。 もともと急深の駆け上がりマニアを自称する私にとっては、シャローエリアに入る方がむしろ稀な事ですから、いつものやり慣れたポイントへ戻るだけの事です。そんな訳で今回は、6月初旬の中禅寺湖でいつものディープエリアでいつもの釣りを楽しんできました。
今回私が入ったポイントは足元から一気に急深の駆け上がりが続くドン深のエリア。シャローエリアの賑わいとは対照的に、目に見える範囲内の釣り人の数は私を含めて数名程度といった感じでした。そして数はとてもまばらでしたが、こちらでも接岸するワカサギの姿をちらほら見つけることが出来ました。 それならばと、まずはシャローエリアと同様にチェリーブラッドLL70Sで表層レンジから探りました。但し、今回は沖に向かってではなく、岸際から竿一本分くらいのラインを岸と並行となるようにトレースして探りを入れました。すると僅か数投目でいきなりのヒット! ですがこれはラインの弛みが大きく、有効なアワセを加えることが出来なかったため、フッキングの直後に直ぐに外れてしまいました。朝一にありがちなとても初歩的なミス。ジャンプした魚のシルエットがそれほど大きくなかったのがせめてもの救いでした。そしてそれ以降は沖の方へも探る範囲を広げてみましたが、期待に反して魚からのコンタクトはありませんでした。 そして次はいよいよディープレンジを探ります。使用したタックルはロッド:IBXX-87BSP インターボロンXX(別名、中禅寺湖ボトムフィッシングスペシャル)に PE 1.0号(16lb)の組み合わせ。ルアーはヘブンの16g で カラーは#4 GGG(G)メタリック・グリーンゴールドを使用しました。このカラーは私の中では当たり外れが大きいという認識があるのですが、もし当たった時には良い釣りが出来ることが多いので、ついつい試してみたくなるカラーなのでありました。 そしていざ男体山の方角へ向けて大遠投! 小口径のKガイドとPEラインとの相性は抜群です。何といっても糸抜けが非常にスムース。そしてこの事が影響しているのでしょうが、高い飛距離を毎回安定して投げることが出来ました。そして8.7ftという少し長めに感じるロッドレングスと、ブランクスの持つ強めのパワーが、深場でのヘビーウェイト・スプーンの操作をよりコンパクトに、より少ない力でコントロールする事を可能にしてくれました。釣り人はそのお陰で、遠くの魚が出す僅かなアタリに集中する事が出来るのでした。 (きたっ!) 着底はさせずに湖底を僅かに切るラインをリフト&フォールで丁寧に誘っている最中での明確なバイトでした。これは完全に後付けされたモノですが、魚に誘いを掛けている時のルアーの動き、そしてそれに喰らいつく魚の姿、さらにフッキング後に相手が見せる抵抗のようす等々。これら一連の動作がまるで実際に水中で見てきたかの様に頭の中で再現されました。それほど理想的なフッキングとやり取りだったと言うことです! 相手はやはりレイクトラウトでした。細かな斑点がやけに目立つ、いかにもディープエリアの魚らしい黒味がかった恰幅のいい個体でした。
(上写真) ディープエリアで釣れたレイクトラウト
(上写真) ヘブン 16g GGG(G)カラーにて
(上写真) その後、同じポイントで釣れた色味の全く異なるレイクトラウト
そしてこの後も同じポイントを探り続けました。さすがハイシーズンと言ったところでしょうか、静かにウェーディングをしていると、ほんの数メートル先の目の前をレイクトラウトやレインボーなどがウロウロウロウロと行ったり来たりを繰り返しています。私の腕ではあまり釣れる気はしませんでしたが、ここでルアーをフローティングミノーのパニッシュ85Fに付け替え、慣れないミノーイングに挑戦してみました。同じミノーでもリップレスミノーを使ったただ巻きならばそれなりの自信はあるのですが、相手が使い慣れないリップ付きのミノーとなると話はまったく別でした。 ここで前回ご一緒させてもらったスミス・スタッフさんが行っていたミノー操作を思い返しました。 (確かこんな感じだったよなぁ...) グリッ...グリッ...グリグリッ...。彼が何度も魚を掛けていたあの動きを真似しようとすればするほど、何かこうとても嘘臭いアクションになっている事が自分でもよく分かりました。ですがこんなアクションでも続けてみるものですね。注視していた水面が一瞬盛り上がったと思った次の瞬間、握りしめていたロッドにえも言われぬ心地よい感触が伝わって来ました。(やった!!) まさかこんなにも早く自分の操るミノーに喰ってくるなんて思いもしませんでした。あまりに突然の出来事でかなり動揺しましたが、それでも何とか無事にランディングに成功! 相手は少し茶色味がかった中々良いサイズのレイクトラウトでした。
(上写真) 表層のミノーイングで出たレイクトラウト
(上写真) パニッシュ85F(キャンベルオリカラ)にて
はやくも時刻はお昼少し前。この時間になっても相変わらず目の前には何匹ものトラウトたちの姿を確認する事が出来ました。もしこのまま釣りを続けていたら、いったいこの後どうなってただろう?と妄想は大きく膨らみましたが、この日は残念ながらここでストップフィッシング。後ろ髪を引かれる思いで水辺をあとにしたのでした。
〇 使用タックル
<タックル①> ロッド : IBXX-87BSP インターボロンXX(ボトムフィッシングスペシャル) (SMITH) リール : 13 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 12lb (MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2 (SMITH) ルアー : ヘブン 16g (SMITH) メタルミノー (SMITH) フック : シュアーフック Wトラウト 7G、8G (SMITH) ※ バーブは潰してあります ネット : チェリーネット・サツキ (SMITH)
<タックル②> ロッド : TLB-83DT ラグレス・ボロン (SMITH) リール : 10 CERTATE 2500 (DAIWA) ライン : FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY) リーダー: TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS) スナップ: クイック ロック スナップ #2 (SMITH) ルアー : パニッシュ85F(キャンベルオリカラ) (SMITH) チェリーブラッドLL70S (SMITH) ※ シングル・バーブレスフックに換装。テイル側に1本のみ トラウティンサージャー 6cm (SMITH) フック : シュアーフック チェリーブラッドLL70S用 Wトラウトタテアイ 6B (SMITH) トラウティンサージャー用 Wトラウトタテアイ 5B (SMITH) ※ どちらもバーブは潰してあります ネット : チェリーネット・サツキ (SMITH)